不整脈とは
不整脈は、冠動脈疾患、心臓弁障害、心不全、先天性心疾患など様々な原因で発生しますが、これらの疾患の多くは心臓に起因する病気です。また甲状腺異常や肺に病気がある方も、不整脈になりやすい傾向にあるほか、心臓病などに関係がなくても、老化や体質的なもの、ストレスや睡眠不足、疲労などによっても不整脈は起こりやすくなります。
主な症状としては、頻脈(早い脈:ドキドキとする動悸が感じられる。さらに脈が速まっていくと、心臓が全身に血液を送り出せない状態になり、吐き気や冷や汗、意識消失等の症状が出る)、徐脈(遅い脈:フラッとしたり、めまいがしたり、意識が無くなって卒倒したりします。徐脈状態が長い間続くと、動作時に息切れするようになる)、期外収縮(飛ぶ/抜ける脈:自覚症状を覚えないこともある。症状を覚える時は、脈が飛んだり、胸の周辺に不快感を覚えたり、胸が痛くなることも。これらの痛みは比較的狭い範囲で起こり、あまり持続しないで解消(数十秒以内)する)があります。
不整脈は常に自覚症状があるわけではなく、またそのほとんどは、あまり心配の無い一時的なものが多いです。ただ、なかには心停止につながるような場合も稀にあります。気になる不整脈がある場合は、一度循環器専門医の診療を受けるようにしてください。